PICTURE DIARY 0604TU2021
春が足早に走り去る。何をそんなに急ぐのだろう。夏が来て、秋が来て、冬が来る。季節の尻尾を噛んで輪になり、ぐるぐると溶け合って、童話のようにバターになりパンケーキを焼くことになる。季節も先手必勝ということなのか。勝つとか負けるとか、一体何に?いつもイメージは愚かしい程に他愛ない。それでも美しく勝負無しとなりますように。
春が足早に走り去る。何をそんなに急ぐのだろう。夏が来て、秋が来て、冬が来る。季節の尻尾を噛んで輪になり、ぐるぐると溶け合って、童話のようにバターになりパンケーキを焼くことになる。季節も先手必勝ということなのか。勝つとか負けるとか、一体何に?いつもイメージは愚かしい程に他愛ない。それでも美しく勝負無しとなりますように。
○○をW.で調べてみたら載ってない。大したことないんだな。と誰かが言うのを聞いた。W.に載るのを目標のひとつにして頑張る人もいる。多くの人は、人の評価や評判を氣にして生きている。生きることとは、人の評価や評判ではない。
ゆっくりとブランチ。暖かくなり、今氣に入りのサラダ。レタス、生玉葱のスライス、人参、りんご、枇杷、柑橘、煮干、焼いた椎茸、ヨーグルト、豆腐、きな粉、小麦と豆類のオーガニックグラノーラ。醤油と蜂蜜、胡麻油のドレッシングをかけ、思い切りナイフで刻み、ほどほどにかき混ぜて。煮干がポイント。
白い蝶が飛んで来る。この春、庭で初めて見る。移り行く季節のなかに変わらぬ営みがあり、何処で生まれ、何処へ行くのか。追いかけることも、ついて行くことも出来ない彩りの杜へ。
星のアトリエの小路には、風が吹くと、季節ごとに花びらや枯葉、紙屑などが吹き溜る。紙屑は風情があるとは言い難いが、風が掃除をするかのように集めてくれる。巧く設計すれば、ビルの間に吹く風を調節して、塵を集める仕組みが作れるかも知れない。
乾布摩擦を始める。必要と氣付いて、面白そうだと思うことはしてみる。
硬直して頑固すぎるのは考えものだが、ふわふわとゆるゆるの氾濫には馴染めない。しかし、ほんわりした空氣がありがたい世の中。深い意志を持つ。
足の早い春がやって来て、皆を追い越し、あっという間に走り去る。
全ては小さな粒で出来ている。世の中に線は存在しないが、人は線を引き、線を表現し、線を受け入れる。