PICTURE DIARY 0105TU2018

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まだ展覧会が始まったばかりだが、全体を眺めるとその向こうに次の山々が連なって見える。全て物事には繋がりがあるもので、車窓のように次から次へと続く景色に際限がない。細かいディテールがはっきりとした部分もあるが、霧に霞んだような曖昧とした風景が多い。大きな展覧会は、天球儀のようで、星や旅する自身の位置を明らかにすると同時に、見る人の位置も明らかにする。続く景色が見えるというのは、予想が出来るという意味ではない。むしろ予想を超えたり、予想外の物事を感じるということ。最新流行のファッションやテクノロジーがすぐに古臭いものになるのとは裏腹に、古代のものは常に最新で永遠である場合は多い。理屈や哲学を抜きにして、素直に感受し愛でると、心や魂が喜ぶ。意味や理由は言葉の得意な人に委ねるとして、ただ見て感じて好きか嫌いか、それともどちらでもないのか。自分の携えた世界の中で、ぼんやりと空想するイメージの世界のリアリティーが未来と今を結んで行く。

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