PICTURE DIARY 0112TH2016

pd20161201s
雨上がりの風景は、山の端や雲がくっきりと湿って、濡れた墨絵のように見えている。濡れて滲む前の乾いた水彩画が、運転席の窓から後ろに飛ぶように過ぎる。そのような時は短く、風や気温、太陽の位置や光の変化で、すぐに薄く煙るような景色が辺りを支配して、全てがうつつ、幻のように、何事も無かったかの如く平凡に黙りこくる。一本道を行く。

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