PICTURE DIARY 0207TH2015

PD20150702s
来るものがあれば去るものもありそれが世の常。来るものは濾過し去るものは忘れる流儀。忘れたものが長い周期の彗星のように巡り来ることがあり、旅路の果てに、太陽風が彗星の核から放出する物質を輝く長い尾として棚引かせる。そうしてさらに太陽に近付くと、その熱で氷に覆われた核が分裂してばらばらになる。次に巡って来る時には彗星と認識されるものではないかも知れない。星屑たちは軌道を巡る。永遠に。忘れ去るべく去ったものはあたかも亡霊のようになる。もしもそれを生かそうとするのであれば尋常な力では及ばない、何か特別な物理や神秘の働きが不可欠になる。微弱でも、常に星としての煌めき放ち、見る者の讚美や憧れがあれば生命の宿る天体でいるが、一度完全に忘れ去られると昔の輝きはもう失われて、突然の彗星が登場のような訳にはいかない。幻を見ている。幻を現実にする力とは、情熱だけで充分だろうか。どんな占いや呪文が役立つだろうか。願いは届き叶うと信じて。

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