PICTURE DIARY 0905WE2012


イーヴォ・ポゴレリッチ、ソロピアノリサイタル、サントリーホールにて。昨日思い付いて予約。この思い付きは、アクションペインティングや書道、そして僕自身の作品製作と関係が深い。ポゴレリッチの演奏曲目がショパンとリスト、2曲ずつと言うこと。同時代の両極を成す2人の曲目を交互に取り上げるとは興味深い。ポゴレリッチの容姿や言動も特筆すべき点が多い。理由はあるにせよ、タキシードに雪駄履きでステージにと言ったことなど。曲目は、ショパン、ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35「葬送」。リスト、メフィスト・ワルツ第1番。ショパン、ノクターンハ短調op.48-1。リスト、ピアノ・ソナタロ短調。ショパンの「葬送」は震災への鎮魂の気持ちを込めて選ばれたと思われる。ステージ上手より登場しサントリーホール常備のスタインウェイ、コンサートグランドの前に座るや否や左手が鍵盤に降ろされた。一切の溜めは無く。ある時は渾身の力で鍵盤を押し込み、叩き、撫で、そよがせる。素直な、自己に正直な解釈が技術に裏付けられて天才を発揮する。椅子から腰が浮く。大きな黒いタキシードのウサギのように。

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