PICTURE DIARY 0910SU2016

pd20161009s
能楽喜多流燦ノ会、山姥を観る。山姥は輪廻を繰り返すが、遂に輪廻から逃れられず、妄執の塊となった存在。都で山姥の曲舞を得意とし人気の遊女が、親の十三回忌の供養で善光寺へ参る山中で、本物の山姥に出会う。山姥は都の山姥の曲舞で人気を得た遊女が、本当の山姥の魂を理解していないことに気付く。輪廻を象徴する山廻りに絶え間ない苦しみを抱く山姥は、遊女に山姥の存在を都の人々に伝えてくれるように言い残し、深い山中に消えて行く。山姥とは架空の存在、山姥を舞う人気の遊女も架空の存在、舞台自体が架空のもの。そこに在るものが在るがままに存在をする。世阿弥の宇宙観は永遠のもの。内面の苦しみや葛藤を表現し、なお温かい。

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