PICTURE DIARY 1612WE2015

PD20151216s
小さい頃、デパートの展覧会で、エジプトのツタンカーメン王のゴールドとブルーの仮面を見た。あの金色の美しく幼げな顔立ち。深く記憶に残る。やはり子供の時、初めて訪れた上野の美術館で見たロダンの地獄門。こんなに恐ろしい物を作って平然と人々が見ているというのは、どこかおかしいと思った。だってこれは地獄の門じゃないか、こんな所にあるなんて、みんなは、そしてぼくはその入口にいる。近づかないほうがいい。黄金の仮面と地獄の門。その二つがぼくの内部で分離し相反し、融け合わないでいる。しかし実際は融け合わないどころか、記憶の中でお互いに冷たい熱を持って凝固している。時代や意味や文化や宗教やあらゆる点で彫刻作品である以外に共通点はないように思われる。たったひとつ、子供だったぼくの記憶の底に日向ぼっこして、体をほぐそうと並んで寝そべっている以外には。

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