PICTURE DIARY 2110SA2017

pd20171021s
仕事など、周到な準備が必要な、大きなするべきことがある時に、決まって見る決まったパターンの夢がある。遠くからリハーサルで練習した通りの曲のイントロが聴こえてくる。僕は予定通りバッグをぶら下げて、他のミュージシャンより先に、ステージ上手からゆっくりと歩いて登場する。そこで一つの不安、上手寄りで止まるのか下手まで行くのか、段取りが思い出せない。下手と決めて、バッグからドラムのセットを取り出してきれいに並べ、セッティングし始める。セッティングの芝居がかった様子も含め、流れる曲のイントロにドラムをかぶせて演奏が始まる演出なのだが、肝心のバスドラムを忘れて来たことに気付き、観客にそれと覚られないように取りに帰る。ステージそでに入るや、階段を転げ落ちるように走りバスドラムのあるリハーサル室に辿り着くが、キックが無い。大きな26インチのバスドラムを担いで隣のリハーサル室に走り込み、頼む、そこにあってくれ、と祈るように探す。キックを見つけてバスドラムにセットしながら、階段の客を掻き分けてステージに急ぐ。曲はイントロからコーラスに入り、僕がドラムで入るパートが過ぎてしまったのか、まだなのか、分からない。とにかく急ぐ。ドラムの入り方が素晴らしく印象的な曲なので何とか間に合って欲しい。「Listen Music Never Heard」とコーラスが続く。待てよ、これは僕の夢で、僕がこうしようと思いさえすれば、どうにでもなるではないのか。というところで目覚めると、僕は長椅子に横になり、アリスが足の上で、ナイスが腹の上でぐっすりと眠っている。ミュージシャンではないのに、どうしていつもステージの夢なのだろう。

Leave a Reply