PICTURE DIARY 2210MO2012


大体いつも20分位は待つものだ。直径1200mm程のミラーボールが2基のオペラレッドのスポットライトを受けながらゆっくりと回転している。前や後ろの席の客の話し声や時折聞こえて来る意味の聞き取れない、あるいは意味の分かる音節、それらがひそひそとした静けさの中から浮かび上がるような音量で耳に入る。他愛のない世間話。仕事や食事などの。前後の客から聞こえて来る共通の話題は、入口で手渡されたオレンジ色の一組の耳栓のこと。コレクションで使用する音楽のあまりの爆音に、鼓膜をやられないための優しい配慮だが、前後の客共に鼻に詰めたりして、と言って笑い声。現に前の客は鼻に詰めて見せた。客電が落ちてからの20秒、会場はピアノのコンサートホールのピアニストが登場する瞬間までの静けさよりも更に静かになった。そしてMarshallの3段積9セットが唸りをあげて椅子をビリビリと響かせる。スモークが焚かれ、ミラーボールの光の筋が放射状に広がって会場が前後左右にゆっくり動いているような錯覚を生み、長髪のウィッグを付けたモデルがユラリと歩いて来てLad Musicianの2013S/Sコレクションは始まった。なぜか懐かしい暗闇のショウ。ロックを始めた17の頃の。

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