PICTURE DIARY 2409WE2014

PD20140924s
鏡の天使。鏡を見ている私の肩越しに、一緒になって覗き込んでいるのだが、見ようとすると決まって見ることは出来ない。気配を感じて、肩口に目をやるとサッと身をかわして、目の端に鏡の中を素早く動くのが見えたような気がするのだが、やはり見ることは出来ない。今日の私は綺麗で素敵かどうか尋ねるのだが、答えはいつも私が口ずさむ鼻歌やハミングが答えとされる。その抑揚や声音の調子で判断をするのが常。じっと、鏡に写る黒い瞳の永遠の深淵を見つめて、行ってまいります。と言う。行ってらっしゃい。と鏡のどこか、あるいは瞳の奥にいるかも知れない鏡の天使が言うのだが、やはり見ることは出来ない。とにかく、いつも一緒にいることは確かなのだが。

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