PICTURE DIARY 2605SU2013

PD20130526s
海に行く。気に入りのローカルな店が閉店し、もう一軒は跡形も無く、住宅の建築準備が進んで景色が変わった。お茶屋で休んで、窓の外の海を眺めていると、メモ帳を持っているのを思い出す。メモ帳と文庫本。海に来て、浜辺や近くの日陰などで読書するのは、素敵な時間で素敵な光景で素敵な気分だ。素敵なのだがしかし、海に行く時に本を持って行くには行くが、本があることを忘れてしまって、滅多に本を読むことはないということも思い出す。海に行って見るものと言ったら、活字より面白いものがたくさんあって、遊び疲れて、あっという間に夢の中に誘われて出かけてしまう。かなりの努力をしないとメモ帳に何も書くことは出来ない。小さなスケッチブック代わりでもあるメモ帳の、白い無罫のページには、海の白波が捉え切れない動く罫線となって、都市生活の残像を洗い流している。

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