PICTURE DIARY 2807SA2012


父の生まれ故郷の祇園祭。大小の神輿が出て練り歩く。材木を商う大店に生まれた父の子供の頃は、大工をはじめとした職人や使用人たちの担ぐ神輿は、身分が違うと言って、父の五人の兄弟たちは誰も担ぐことは許されなかったと言う。父や一番下の叔父の祭好きは語り草で、笛や太鼓の音が聞こえようものなら腰が浮いてそわそわし始まるので、他の兄弟や家族たちから冷やかされたり、呆れられたりしたようだ。我慢出来ずにこっそりと神輿を担いでいたという話しを二番目の叔父から聞いたことがある。本家から分家して、新宅と呼ばれる我家では、総領息子のぼくも家の決まりにならって、神輿を担ぐことは無かった。もっとも、ぼくは父の故郷から離れた水戸で生まれ育った外様であったから担げなくてもいたしかた無い。ぼくも祭が好きだ。祭囃子が聞こえて来ると気持ちが浮く。笛や太鼓、神輿を見たくなり、付いて歩きたくなる。子供の頃、一度は祭の衣装で神輿を担いでみたいと思った。幼時の記憶だが、やはり大の祭好きの祖母のお供をして神輿を見に行くのだが、なぜか大概決まったように空がかき曇り稲妻が走る。祖母が雨に濡れると大変だと思うので、早く帰ろうと言うと祖母はしぶしぶ一緒に帰るのだが、家に帰ると家のものにミチマサは臆病だ、雷が怖いから帰ろう帰ろうと言う、と言って笑う。今日も夕方になると決まったように祇園祭に稲妻が光り、雨が降り始める。

2 Comments

  1. et-kato より:

    ミックさんの故郷の祇園祭,私は経験したことがありません。
    が,今年,娘のバイト先の店長がミックさんと同郷らしく,
    連れて行ってもらったようです。
    大きいお祭りだと,御神輿が出ていたと話していました。

  2. et-kato より:

    失礼,ミックさんと同郷じゃなくて,
    ミックさんのお父さんと同郷でした。

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