PICTURE DIARY 0507TH2018

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風が木の枝の間を勢い良く走り抜けながら楽しげに口笛を吹いている。口笛には歌がある。言葉があるはずだが聴こえる人にしか聴こえない。言葉は日本語や英語や、ましてやエスペラント語でもなく、無垢な生き物だけの持つ素朴で原始的な翻訳機が必要な言語だ。翻訳機を手に入れるために人はあれこれ工夫して旅に出たり創作したりするのだが、実は生まれた時から自分の内に備わっているのを忘れている。忘れていることに気が付いた瞬間に言葉が理解出来るようになり、風に身を任せることが出来るようになる。

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