PICTURE DIARY 0903FR2012


一日外に出ない。雨だと言うこともあるけれど、ここのところ一日外に出ないで過ごす日の割合が高い。星のアトリエに籠りきりというのは、暦の上では啓蟄を過ぎてもまだまだ冬眠なのか、体調が冬から夏への移行中なのだろう、ぼんやりとしている。どんな絵を描こうか、どんな作品にしようか、やはりぼんやりと考える。そうして一見作品制作とは関係の無いような作業をする。気晴らしが内向しているのかな。爆発に備えている観測所の研究者を兼任した爆発物そのもの。するべきことは理解っているので、淡々と少しずつ少しずつ進めるだけなのだけど、動きや行動が伴わない分活力がない。淡々とした活力の冬眠の作品。創作への圧力は高くなっている。メールや電話でのやり取り、ニュースや情報が宙を舞って着地点を求めているのか、いないのか。メールや電話は仕事のことなので着地するしさせるものだけど、ニュースや情報はときどきうるさい。そのうるささを中和させようと、いい音楽、いい音を聴きたいと思う。いい、と言うのはむずかしい。今、吉田秀和氏の本を読んでいて、クラシックと言われる音楽に対して今さらながらに新しい認識を持ち始めたところ。吉田氏の本から言葉として得、感じた音楽に対する想いや気持ちを、音として音楽として体験したいと強く希望しているところ。アトリエに籠りきりになると、音楽から浮かんで来る情景の中に散歩する楽しみがある。

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