PICTURE DIARY 1104WE2012


雨。桜の花が散ってしまうと心配する人がたくさん居る。花が散って残念とも言う。散らねばならないのが花。美しく。変化を惜しむ気持ちと喜びは同時にあるもの。日本人にとって桜は特別な花だね。その季節を花とともに追って毎日の美しさを素直に喜びとしたい。ジューン・バーキンのアルバムを久し振りに聴いて、高校時代に大いに憧れたのを思い出した。もう内容もきちんと覚えてはいないし、シーンも断片的にしか思い出せはしないけど、「カトマンズの恋人」やアントニオーニ監督の「欲望」を眼をハート型にして観ていた。たびたび来日してコンサートを開いてくれ嬉しい。フランス人にとって、パリっ子にとって、ゲンズブールやバーキンは果たしてどんな存在なのだろうか。やはり、ある人々にとって僕らが抱くような憧れを持って迎えられているのかな。ゲンズブールの住んだサンジェルマンデプレの家の壁にある、世界中からやって来た無数の落書きの意味を解読するには及ばないこと。ゲンズブールが僕らに与えた影響はとても大きいし、フランスのポップな文化を語る上で必ず評価され評論される人物だから。僕のなかではジャン・コクトー、ボリス・ビアン、ゲンズブールはたくさんの支流を有した巨大な流れとしてとらえられている。

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