PICTURE DIARY 1111SU2012


日記を書くのは夜のことで、一日の最後の締めくくりに近い。今日一日何があったか、誰に会って、どんな話をして、どんな仕事をして、何を食べ、何を飲んだか、何を見たか、何に気が付いたか、香りや空気、風、一日全体の印象と、考えたこと、考えるべきこと、忘れるべきことは思い出さずに良いとして、何をしていたのか思い出せないような日もあるが、もちろん決して何もしていない訳はなく、だからこそ大切な一日であり、忙しいからと言って、その日が特別な日であると言えないのと同じように。ただ、今日のように夕方から雨の予報が東京地方に出ていて、少し早めだったかも知れないが、夕方近くから雨になり、夜の今時もしとしとと降る雨音に耳を傾けていると、コース料理の一番最後に出されるデザートがその食事の全てを印象付けるかのように、今日の一日がどんな日だったのか、雨音が語っているように聞こえる。

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