PICTURE DIARY 1302SA2016

PD20160216s
昼過ぎまでみっちり絵を描いて、青山のアンティークマーケットへ。そこに僕を待つ物は無かった。待ち合わせたT氏とお茶。カセットテープの話題で盛り上がり、中目黒辺りに最近オープンしたというカセットテープを販売する店に行く。その店「WALTZ」はおおよそ繁華街からは遠く分かりにくい場所にあるのだが、店内には見るからに熱心な、多くの客がそれぞれ棚に向かって静かに見入っている。店の中央にカセットの棚があり、入口と対面する壁面の棚に十数台のラジカセが並び、手前のショーケースには各種のウォークマン、その右奥に試聴スペース、カセットテープの棚の左手にLPレコードとシングルレコード。右手に雑誌や書籍、洋書、ビデオテープなどがきちんと分類されて並んでいる。それら全てがオーナーのセンスでまとめられていて、そんな店にありがちな馴染めない感じがしい。試聴は頼めば可能なので、T氏の希望でニック・ロウをラジカセで聴く。カセットテープの音質の有機性は得難いものだと改めて思う。オーナーと少し話してみて、並々ならぬカセットテープへの愛情を感じる。訊ねると当然のようにTRAは全部持っていて、いずれ時期を見てショーケースの中に並べると言う。間違い無くカセットテープに象徴された何かが沸々と沸き上がり、どこかに向かって揺らめくように動いている。

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