PICTURE DIARY 1307FR2012


ツール・ド・フランス中盤戦。カンチェラーラが奥さんの出産のためにレースをリタイアし、スイスの自宅へ帰った。僕は自転車に乗るだけじゃない、夫であり、父親でもあるんだよ、とはインタビューのコメント。こんな素敵な人はなかなか居ない。おおらかで型破りな騎士の風情。自転車レースの世界では、自動車レースの世界などと同様に騎士道精神の発露が時折垣間見えて頼もしい。スイス人のカンチェラーラは、明るくやんちゃそうで品があり、おまけに純粋純朴で俗っぽさも感じられる好きな選手の一人だ。タイムトライアルでは世界一速い男だが、山岳の登りには滅法弱いというところも好きな理由の一つ。子供の頃、甲子園で高校野球大会が始まると、強いチームの強い選手になったつもりになって、オレは〇〇高校の四番、〇〇だぞ!とか、オリャア〇〇工業のエース〇〇だっぺ!とか言い合って三角ベースの野球ゲームをしたものだけど、今でも今日のように暑いなかを自転車に乗ってミーティングに行ったりする道すがら、この坂は8%位か、ツールの〇〇峠に比べれば何ということはないさ、と考えたり、自分が選手だったらなどと空想しながら登りをダンシングする。今そんなシーズン。もうしばらくは。

One Comment

  1. かとびい より:

    ミックさんが「~だっぺ」なんて言ってたんですかぁ?
    それは似合わなすぎる…

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