PICTURE DIARY 1601MO2017

pd20170116s
佐久間さん命日。五反田の小さなロックバーで偲ぶ会がある。佐久間さんらしい不思議な空気の満ちたひととき。アトリエの隣家に続く塀の上で猫が出合い、抜き差しならない状態になっている。竹薮の向こうで声は聞こえるのだが姿は見えない。そこにもう一匹の大きな茶色の虎猫がやって来て竹薮の奥を覗き込んでいる。どうやら塀の上を通り抜けたいらしいのだが、取り込み中なので待つことにしたようす。2〜30分経っただろうか、どうしたかと窓からそっと伺き見ると、まだいさかいの鳴き声は続き、茶色の虎猫は塀の上に座り込んで根気強く待っている。それにしてもそろそろ諦めたのか、反対方向へ歩きかけたとき、竹薮からこれもまた大きな黒猫が出て来た。黒猫が茶色の虎猫を確認し竹薮に戻りかけ、茶色の虎猫が黒猫に気付いたかと見えた瞬間、茶色の虎猫は戻りかけた黒猫の背後から飛び掛かり、2匹とも塀の向こうの竹薮の下へ転げるように落ちて行った。新たに縄張り争いの声が続く。

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