PICTURE DIARY 2903SA2014

PD20140329s
突然のように桜が咲いて、桜の木の下のベンチには思い思いに人々が憩い、晴れた日の慎ましやか克つ尊大な喜びを甘受している。足元の鳩たちを尻目にとりとめもなくおしゃべりをしたり、ぬるんだ飲物で渇いた喉を潤したり、バンを改造した車で来るパン屋さんのパンにぱくついたり、スナックを食べたり、スナップ写真を撮ったり撮られたり、ノートパソコンを開き、眉間に皺を寄せてノーと打ったりイエスと打ったり。そんな人もどんな人も、隅々を麗らかな風が優しく吹き抜けて、季節のしるしを運び、人々を始まりの季節のただ中へと運んで行く。もしも、自分に約束をしたことや果たせぬ夢があるのだとしたら、どんな時も急がずにただ笑顔で見守るのも大事だと気付かせてくれる。自然は僕たちがどこでどんな気持ちでいたとしても、止まらず動いている。

Leave a Reply