PICTURE DIARY 2908TH2013

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大洗、里海邸に絵の設置に出掛ける。「白い鳥」、「金波銀波」の2作。共に里海邸に描きおろす。「白い鳥」は幸運の訪れを、「金波銀波」は里海邸金波楼を象徴して描く。磯前神社の大きな石の鳥居をくぐり車を降りると、潮風と海の匂いがさっと顔をかすめる。ああ、夏の終わりなのだなと突然気付いて空を見上げる。高い。里海邸のサロンから眺めると、礫岩から自由になった丸みを帯びた石の堆積した波打ち際に、ウェットスーツを着たカップルが、シュノーケルを持ち身仕度をしている。2枚の絵は、里海邸と一緒に旅に出る。新しい物語を紡ぐ長い旅。設置をしながらふと目をやると、シュノーケリングの二人は、いつの間にか視界から消え去っている。

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