PICTURE DIARY 3010TH2014

PD20141030s
夕刻、金子國義展「ダンディズム」オープニングレセプション。関係者のみの小宴が開かれる由、昨夜の連絡でご招待をいただいた。金子先生はお見かけしたことはあっても、お話しする機会を得ることはなく、とても楽しみに参じた。展覧会場には12の作品が並び、特に大作「最後の晩餐」を主題にした「The Book」は圧巻だ。金子先生のお仕事は、澁澤龍彦、寺山修司、加藤和彦の各氏の愛重を得て、それぞれの時代を象徴する高貴な遊戯の心があるものが残されている。身近な気のおけない人々に囲まれた金子先生は終始にこやかに過ごされて、ご挨拶に行くと、「きみは背が高いね、なんセンチあるの?」とお尋ねになった。「まだ伸びているの?」と、さらに真顔で尋ねられた。「家の鴨居に度々頭を打つので、たんこぶの分は背が高くなっているかも知れません」。と答えると、ニコッと微笑まれて一緒の記念写真に収まった。見る者を吸い込むように捕らえる絵画の魅力があふれている。

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